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教員だった私が、働きながらプログラミングの行い、約半年で、未経験からITエンジニアへ転職するまでの流れをまとめてみました。

異業種からITエンジニア転職を目指す、すべての人に有益な情報となっています。参考にしていただけたら幸いです!


ITエンジニアとは!?

ITエンジニアという言葉の定義は広く、必要なスキルは業務内容によってさまざまです。超ざっくり説明すると、「スマホのアプリを作る人」、「ホームページを作る人」、「AI技術を使った技術の開発」などがすべてITエンジニアと言え、それぞれ必要とするスキル(プログラミング言語など)が違います。

私はその中でも、プログラミング初学者が一番とっつきやすく、業界の間口も広い「WEBエンジニア」を目指しました。 詳しくはYoutubeで見つけた動画を貼っておくので、気になる人は一度見てみてください。現役のエンジニアの方が作った動画なので、かなり信頼性のある動画だと思います。

稼げると噂のITエンジニアってどんな種類があるの? | VOICEVOX解説

転職後の変化


  • 時間の自由
  • ・ITエンジニアになって一番嬉しかったのは、時間的な余裕が生まれたことです。
    現在は主にリモート勤務で、自宅で仕事をしています。
    教員だった頃は、朝6時に起きて準備をし、学校へ行き、帰宅するのは21時頃が平均的でした。
    それに対して、今は朝9時に起きて10時から仕事を始め、19時に仕事が終わります。
    教員時代は残業(残業代なし)も多く、通勤時間もかかっていたのですが、現在ではほとんど残業がなく、通勤時間もゼロ。時間的な余裕がかなり増えました。

    グラフ
  • 働く場所の自由
  • ・リモートワークにより、働く場所の自由も手に入れました。
    普段は自宅で仕事をしていますが、週末に実家に帰り、そのまま月曜日も実家で仕事をしてから東京に戻ることもあります。
    私の会社は東京にありますが、社員の中には地方で働いている人もいます。
    また、同じくリモートワークをしている友人の中には、平日にジェットフェリーで伊豆大島へ行き、午前中は仕事、午後から観光を楽しむような猛者もいます。


  • 精神の安定
  • ・時間や場所に縛られないことで、精神的にも余裕が生まれました。
    教員時代は、朝早く起きるために「早く寝なければ」と常にプレッシャーを感じてイライラしていましたが、今ではそんな悩みもなくなり、仕事が終わった後の時間も楽しむことができています。
    この変化が私にとって一番嬉しいことです。また、教員時代は常に40人近くの子どもたちと過ごし、時間的余裕もなく、常に緊張感がありましたが、今はリラックスして働けています。
    リモートワークを主とする会社では、NotionやSlackなどのツールでタスクが明確に割り振られているため、自分のペースでタスクを期限内に終わらせればOK。
    途中で小休憩を取ったり、好きなラジオを聞いたりしながら、まったりと仕事をすることもできます。
    教員時代は、同時にいくつもの仕事を抱え、やってもやっても終わりが見えない毎日でした。
    (学校の先生をまともにやっている人は本当にすごいと思います!)今では、夜な夜なこんなブログを書く余裕まであるのです。


きっかけ

転職を決めた理由?それは、双子の兄との飲み会での出来事でした。

兄はITエンジニアをやっていて、ある日のこと、2023年8月の夏の終わり頃、兄の家でお酒を飲んでたんですよ。お金の話に流れていって、「そういえば、お互いの年収って知らないよね」なんて話になりました。当時の私、31歳で年収はだいたい600万円くらい。まあ、小学校教員としては普通かなって思ってました。

ところが、兄の年収を聞いてびっくり!なんと私の2倍も稼いでるんです!「え、なんでそんなに?!」と聞くと、兄は「会社からの給与プラス副業でね」なんて涼しい顔で言うんです。えっ、同じ双子なのに、なんでそんなに差がついてんの?!って、衝撃ですよね。

で、その時、兄が突然「お前も教員辞めて、こっち(IT業界)に来ればいいじゃん!」って爆弾発言!「いやいや、冗談でしょ?プログラミングなんて全然できないし、もう30代だよ?」って笑い飛ばそうとしたんですけど、兄は真剣。「今からでも遅くないよ!あと30年近くと考えたら今から転職は全然遅くないでしょ!スキルも1年で追いつけるよ!」なんて言われて、だんだん私も「そうかも?」って思い始めたんです。

気がついたら、家に帰る頃にはすっかりその気になっていて、「夏休みが終わったら校長先生に辞めますって言おう!」とまで考えてました。もともと教員の仕事は嫌いじゃなかったんです。むしろ、人前で話すのは得意だし、定年までこの仕事を続けるんだろうなって思ってました。でも、その時は、まるで異世界への扉が開いたみたいな気分で、「これは開けるしかないでしょ!」って感じでしたね。

教員の転職といえば、教員としての経験を活かせる塾講師や私立学校が候補にあがると思いますが、今までの生活を激変させるという意味ではリモートワークが可能なITエンジニアであり, こちらの方が断然ワクワクしたというのも大きいです。

そして、夏休み最終日。校長先生と副校長先生に「今年度で退職します!」って伝えちゃいました。

転職準備(プログラミング学習)

いよいよ、お待ちかねの転職準備編でございます。夏休の終わりに転職を決意してから、今の会社に採用されるまでの6ヶ月!具体的にどんな準備をしたのか、ご紹介します。

  • とにかくローコストで!
  • まずは、プログラミングの学習なのですが。わたしがプログラミングを学習する上でこだわったのは、とにかくローコストで!ということです。
    スキルを身につける上で一番手っ取り早いのが、プログラミングスクールに通うということだと思いますが、何十万と学費がかかります。
    もし途中で挫折してしまった場合とんでもない損になってしまう可能性があります。
    そこで私は、オンラインのコンテンツや書籍などを組み合わせてできるだけ低コストで学習する方法を取りました。
    私が学習に使った費用はパソコン代を入れても10万円以内におさまってしまうと思います。
    そしてこれらの方法は、現役ITエンジニアの兄や友人のエンジニアのアドバイスのもと行なっていました。
    まず何から手をつけていいのかわからないという人はぜひ参考にしてほしいです。もしあなたの周りに頼れるITエンジニアの方がいて、学習について教えてもらえるのならばそれがベストだと覆います。


    1. 学習環境の用意
    2. パソコンを用意してください。そんなに性能の良いパソコンでなくていいで、普段使っているもので構わないのですが、あまり古いものはお勧めしません。最新のOSが問題なく動くものが良いです。
      これから用意するというのであれば、M1搭載のMacBookAirがお勧めです。(私は秋葉原の中古ショップで7万円で購入したものを使っています)性能は申し分ないし、何よりmacOSです。
      ここでは詳しくは説明しませんが、ウインドウズPCよりは、学習しやすいと思います。 時間があれば今後、記事にします!


    3. プログラミングとはなんぞや!なにはともあれJavaScript!(ジャバスクリプト)
    4. まず、プログラミング学習の第1歩として、JavaScript(以下、JS)を学びましょう!

      JSは、数あるプログラミング言語の中でも最もメジャーな言語です。様々な開発の場面で使われており、これをある程度マスターすれば、Webサイトの制作やアプリ開発など、多くのことが可能になります。

      プログラミング学習では、1つの言語を習得すれば、他の言語も少しの応用で扱えるようになります。なので、もし「これがやりたい!」という明確な目標がまだないなら、JSから始めることをおすすめします。

      もちろん本屋で「はじめてのJavaScript!」といった本を購入してもいいですが、私はドットインストールという動画教材のサイトを利用しました。基本的な学習はこれで十分です。月額1280円かかりますが、プログラミングスクールに何十万円も払うことを考えれば、かなり安価です。

      「レッスン一覧」を見るとたくさんのコンテンツがありますが、まずは以下のコースを進めてください:

      • HTML入門 基本タグ編
      • CSS入門 基本スタイリング編
      • CSS入門 応用スタイリング編
      • CSS入門 セレクター編
      • JavaScript入門 基礎文法編
      • JavaScript入門 関数編
      • JavaScript入門 データ構造編
      • JavaScript入門 数値操作編
      • JavaScript入門 文字列操作編
      • JavaScript入門 日時操作編
      • JavaScript入門 タイマー編
      • JavaScript入門 データ型編
      • JavaScript入門 クラス編
      • JavaScript入門 fetch API編

      「JSを学べって言ってたのに、なんでHTMLやCSSも入ってるんだ?」と思うかもしれませんが、これらはJSを学ぶための必要な基礎知識で、Web技術の基本中の基本です。仕事でも必ず使うことになります。

      これら全てを学ぶと、動画を約250本見ることになりますが、1本あたり2〜3分程度です。1日に10本ずつ集中して見れば、1ヶ月くらいで終わるでしょう。実際には手を動かしたり、わからないことを調べたりするので、丁寧に進めれば2ヶ月ほどかかるかもしれません。

      途中でわからないことが出てきたり、忘れてしまうこともあるかもしれませんが、安心してください。次に進む実践的な学習の中で、再度振り返りながら学べば、定着度が高まっていきます。

      完璧を目指さずに、7割くらい理解できれば十分ですので、気軽に進めてください。


    5. GitとGitHubを使おう!
    6. 次項ではいよいよ本格的なアプリ開発に入るのですが、その前に絶対にやっておかなくてはならないことがあります。

      」と「」の導入です。簡単に言うと、これらはコードを管理し、チームで効率よく開発を進めるための便利な道具です。また就活の際にも使います。(第5項で説明します。)

      これらの基本は、書籍を一冊読めば抑えられますのでサクッと読んじゃってください。どの書籍でもいいですが、私が使ったのは図解! Git & GitHubのツボとコツがゼッタイにわかる本です。

      3日もあれば全部読めると思いますので、書いてあることは一通りやってみてください。ただし、完璧は目指さなくて良いです。

      GitとGitHubは、これ以降開発で常に使っていくことになりますので、少しずつ定着させていきましょう。


    7. JSのライブラリ、フレームワーク本格的にアプリを作っていこう
    8. 前項でプログラミングの基礎知識を得られたなら、いよいよアプリ開発に進みましょう。転職活動では、あなたの技術力をアピールするために作ったアプリを会社に提示することが非常に重要です。なので、ここでしっかりと気合を入れて作りましょう!

      どんなアプリでも構いませんが、「自分が情熱を持って開発できるアプリ」を選ぶのがポイントです。転職活動の際、アプリの技術面だけでなく、その開発意図やアイデアも評価されるからです。私の場合、教員時代の経験を活かして「簡単に席替えができるアプリ」や「かるた読み上げアプリ」、「フラッシュカードアプリ」を開発しました。

      ここで重要になってくるのが JSの「 」や「」と言ったものです。

      ここまでJSを学んできたなら、次はJSのライブラリであるReactや、そのフレームワークであるNext.jsを使って、アプリ開発を始めると良いでしょう。もちろん、他にも選択肢はありますので、自分に合ったものを選んで構いません。

      おすすめの学習方法としては、ReactやNext.jsを使ってハンズオン形式でアプリ開発を説明している書籍を利用することです。まずはサンプルアプリを作り、そのサンプルを基にして自分のアイデアを盛り込んだアプリを作成していくのが効果的です。

      以下に私が参考にした書籍をいくつかリンクさせておきますので、ぜひ活用してみてください。

      - これからはじめるReact実践入門 コンポーネントの基本からNext.jsによるアプリ開発まで

      - React.js&Next.js超入門

      書籍を選ぶ際は、できるだけ最新の情報が載っているものを選びましょう。Web技術の進化は早く、古い書籍では現在の技術に対応していないことが多々あります。

      そして、一冊を選んだら最後までやり通すことが大切です。途中で他の書籍が気になってしまうこともあるかもしれませんが、どれも中途半端に終わらせると結局何も身に付きません。どんな書籍でも、最後までやり遂げれば確実に力がつくので、集中して取り組みましょう!

      しかしながら、このアプリ開発の段階は、最も挫折しやすいポイントです。自分のオリジナルアプリを作ることは、書籍や解説動画に従って進めていた時とは比較にならないほど難しく、バグが頻繁に発生し、どう対処すればいいのかわからなくなって行き詰まることが多々あります。実際、私も同じ経験をしました。

      そんな時に一番助けになるのが、エンジニアの先輩です。何か困った時に質問できる人がいると、問題解決のスピードは格段に速くなります。しかし、周りにそんな便利なエンジニアがいないという方も多いと思います。

      そんな時におすすめしたいのが、「」 への参加です。もくもく会は、勉強熱心なエンジニアたちが集まって各自が集中して作業を進める場ですが、困った時には周りの参加者に質問することもできます。特にオフラインのもくもく会だと、その場で他のエンジニアからアドバイスを受けやすいですし、時には現役のエンジニアがメンターとして参加してくれることもあります。

      これらのイベントは、IT勉強会支援サイトのconnpassで多く掲載されていますので、ぜひ活用してみてください。

      もちろん、私と一緒に勉強会をしてみたいという方がいれば、このサイトのContactページからご連絡ください!喜んで対応させていただきます。

    9. 就活
    10. 未経験からエンジニア転職へ!オリジナルアプリ開発の次にやるべきこととは? やっとのことでプログラミングの基礎を習得し、オリジナルアプリも作れるようになったら、次はお待ちかねの就職活動!…と言いたいところですが、ここで私の前に立ちはだかったのは「実務経験」という壁。ええ、これがなかなかの強敵でした。多くの企業が採用条件として挙げるのが「実務経験」

      オリジナルアプリ開発じゃ実務経験にはならない!?
      アプリを一つ作って「俺ってエンジニアじゃん!」と思っていた私ですが、どうやら甘かった。実務ってのは、会社で何人ものエンジニアが汗水たらして開発したものなんです。個人でやってるのとはスケールも違えば、必要とされるスキルも段違い。今、実務をやりながら「これがプロの世界か…」と痛感する日々です。
      そんなわけで、転職活動では「未経験OKで、実務経験を積ませてくれるところ」を最優先に考えました。ええ、給与や勤務形態なんて二の次。とにかく経験積ませてください!という姿勢です。
      30代未経験の私には選り好みする余裕はありません。「これがダメならスクール通って実績積むか…」なんて覚悟も決めてました。

      転職エージェントPaizaに登録してみた!
      具体的な行動として、転職エージェント「Paiza」に登録してみました。これ、最初は正直「面倒くさ!」って思ったんですが、やってみるとちょっと楽しい。オンラインでコーディングテストを受けて、ランクがつくんですよ。Dランクから始まって、目指すはAランク!ランクが上がるごとに企業からスカウトが来る仕組みです。
      Cランク、Bランクになるとスカウトメールが週に2〜3通は届くように。「お、これちょっとイケてるんじゃ?」とテンションも上がります。
      そして、GitHubと連携させる機能もあって、企業の担当者が自分のコードをチェックしてくれるのも良いポイントで、コードを見てスカウトメールをくださる場合もありました。 転職の決め手はメンターとの出会い! 転職エージェントを駆使して企業と面接…のはずが、なんと、私が参加していたプログラミング勉強会でメンターをしていたスタートアップの社長から「うち来ない?」と声をかけていただきました!
      実務未経験にもかかわらず、私の作ったアプリを見てポテンシャルを見出してくださってのです。
      社長さんからは「他の会社も受けてみていいよ」とも言われましたが、入社後の研修や実務の計画、小さい会社なので、なんでもこなせるフルスタックエンジニアに育てるという具体的なビジョンを語ってくれたので、その場で「ここにします!」と決定。
      最初の1か月は研修、2か月目からは簡単な改修作業、そして6か月目には本格的な業務に挑戦!未経験でもここまでやれるのかと自分でも驚きでした。
      就活してからも、日々悪戦苦闘は続いていますが、毎日が新鮮でワクワクしています。そんな日々を日記として綴ったページもありますので、そちらもぜひチェックしてください。異世界召喚記(転職エンジニアの日記)

      Paiza登録は損じゃない!未来に備えよう
      結局、Paizaを通しての転職ではなかったけど、今後さらなるキャリアアップのために登録しておいて損はないと感じています。スカウトメールがくるだけでちょっとモチベーション上がりますしね。まだまだ長いエンジニア人生、次の一手も考えておいて損はないです!

    11. まとめ
    12. 未経験からエンジニアを目指すなら、まずはプログラミングの学習が必須です。私の場合、低コストを重視し、オンライン教材や書籍を活用しました。特にJavaScriptから始め、ReactやNext.jsといったライブラリやフレームワークの学習に進みました。
      アプリ開発では、自分の興味を活かしてオリジナル作品を作るのがポイント。完成したアプリは転職活動での強力な武器になります。わたしは、仕事のあと毎日2時間、休みの日には6時間くらいは、勉強をしていました。
      転職活動は、まず転職エージェントのPaizaに登録し、オンラインでスキルを評価するテストを受けるところからスタート。スカウトメールをもらえるようになりましたが、最終的には勉強会で知り合ったスタートアップの社長から直接オファーを受けて入社しました。
      最初の1か月は研修、次の2か月目には簡単な社内改修、そして6か月目には本格的な業務を担当するように。給与よりも実務経験を優先し、エンジニアとしての成長を重視しました。
      努力次第で、たった半年でも大きな変化を生み出せます。この記事を読んで「これなら自分にもできそう!」と感じ、実践してもらえたら嬉しいです。
      私は30代での転職でしたが、もしあなたが20代なら、さらに再現しやすいはずです。
      また、この記事を読んで「今の仕事を頑張ろう!」と思えたなら、それも素晴らしい選択です。どんな道を選んでも、皆さんが生き生きと毎日を過ごせるよう願っています!